この章で理解したいこと
- ジェラットとティードマンと並ぶ意思決定理論者で、意思決定のプロセスに心理学の理論である認知的不協和を加えました。
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転職したのだけれども「なんだかこの仕事は自分に合っていないな」と感じることがありますよね。これが不協和であり、意識しているものと無意識のものがあります。
ヒルトンの認知的不協和の意思決定理論とは?
認知的不協和とは、何かについて不快感や緊張感が生じたときに、そこに何かしらの意思の不一致があると考えます。人はその不一致を埋めるための行動をしますが、その過程を通して意思決定がなされるとしました。
個人がもつ自己概念や希望、期待、そして仕事に対する希望などの職業観の前提と、外界から入力された情報との間に生じる不協和が解消されるまで情報収集したり、不協和を解消するために探索する過程が、不協和がなくなるまで繰り返され意思決定されると説いています。
分かりやすくいえば、職業選択をした後に、希望が合わず自分の中に不協和が生じてしまった場合、新しい仕事探し(再調整)をして、新しい可能性を模索していく意思決定をすることになります。
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意思決定理論はヒルトンだけが提唱したわけではなく、ジェラットやティードマンも提唱しています。ジェラット、ティードマン、ヒルトンの3人の名前は覚えておくようにしましょう。