この章で理解したいこと
- 意思決定のプロセスを最終的決定と探索的決定の2つに分類し、最終的決定に至る迄のプロセスを連続的意思決定プロセスとしてまとめた。
- 未来がどうなるか分からない不確実性を積極的に受け入れて意思決定すべきという積極的不確実性の概念考えた。
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変化の激しい時代だから、将来の予測を考えることも難しいですよね。だからこそ、「左脳だけでなく右脳も使って意思決定」をすべきと提唱しました。
ジェラットって誰?
ジェラット(Harry B.Gellat)は、1960年代からアメリカで意思決定に関する研究を行ってきた人物です。
ジェラットの連続的意思決定プロセスとは?
連続的意思決定プロセスとは、キャリアに関する意思決定のプロセスを表現したものです。
人のキャリアに関する意思決定は最終決定と探索的決定の2つに分類できるとしました。そして、よりよい最終的決定をするためには予測システム、価値システム、決定基準システムの3つの意思決定システムを何度も繰り返しながら意思決定をすることが好ましいとしました。
これを連続的意思決定プロセスと呼びます。
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それぞれの分類の意味は以下の通りとなります。
ジェラットの積極的不確実性
連続的意思決定プロセスを提唱したジェラットでしたが、1980年代に自身の理論を修正します。
そこで登場したのが積極的不確実性です。
どんな未来が訪れるか確率で予測することは不可能と判断しました。そして、主観的、直感的な視点、ジェラットの言葉を借りると「左脳だけでなく右脳を使った意思決定」をすべき、ありのままを受け入れることだと説きました。
もちろん、連続的意思決定プロセスを否定している分けではなく、それに加えて直感的な予測も加味すべきだと言っています。
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意思決定理論は、ジェラットの他にヒルトン、ティードマンも提唱しています。この3人は覚えておくようにしましょう。