この章で理解したいこと
- 親の子供に対する接し方でパーソナリティ特性が生まれ将来の職業選択も影響すると考えた。
- マズローの欲求段階説が影響を与えた。
- 親のタイプを3つに分類し子供のキャリア発達の傾向を整理した。
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元々、心理学者であったローは、親が子供にどう接するかで子供の将来が決まると考えました。
ローって誰?
ロー(Roe.Anne.)は、1904年5月29日にアメリカのデンバーで生まれた臨床心理学者です。
マズローの欲求段階説から影響を受けたと言われており、試験勉強でも関連付けて覚えておくと良いでしょう。
ローの早期決定論
ローは、マズローの欲求段階説を元に幼児期の欲求不満の強さや満足の度合いや価値がキャリア選択の決定に影響を与えると説いています。
具体的には親の養育態度、家庭の雰囲気や親の援助(関わり方)によって子供のパーソナリティに差がつき、将来の職業選択に影響を与えるというものです。
また、親の種類を3つに分類し、子供のキャリア選択の傾向をまとめました。
親のタイプ | 養育態度 | 子供が選ぶ方向性 |
情緒型 (Emotional) | 過保護 | 条件が自分にあっていれば報酬のよい職業を選ぶ傾向にある |
拒否型 (Avoidance) | 拒否、無関心 | 人間関係よりも金銭的な満足感を重視する。科学や機械に関連する職業を選ぶ傾向にある。 |
受容型 (Acceptance) | 愛情のある受容 | 人や物に対してバランスが取れた職業の選び方をする傾向にある。 |
ポイント
ローの理論を完璧に覚える必要はありませんが、「親の養育態度がキャリア発達に影響する」と覚えるようにしましょう。